「尾山神社」

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尾山神社

尾山神社は、加賀藩祖前田利家を祀る神社として明治6年(1873)に創建され、神門はその正門として明治8年(1875)に建築されました。
建築当時、和漢洋折衷の神門は前例のない珍しい神社で、国指定の重要文化財にもなっています。
最下層の三連アーチの骨組は、日本建築の技法で組まれた完全な木造で、外側の石積みには加賀藩を象徴する戸室石が用いられています。三層目は四方に4色のギヤマンがはめられ、かつてはここに灯をともして金石近海を通る船に灯台の役目をしていました。

特別夜間ご祈祷

尾山神社は現在の金沢の礎を築いた加賀藩祖前田利家公とおまつの方の夫婦が祀られています。お松の方は子宝に恵まれ利家公を助け、時には織田信長や徳川家康とも強気に渡り合ったと伝えられています。このことから夫婦円満、子孫繁栄、学問、勝運などの御利益があります。 特別ご祈祷では、巫女の舞が演じられますが、これは神様に喜んでいただくおもてなしとして披露されます。

直会

祭りにおける酒宴行事のことであり、祭りの終了後に、神前に供えた 御饌御酒 みけみき を神職をはじめ参列者の方々で戴くことをいいます。 古くから、お供えして 神々の恩頼 みたまのふゆ を戴くことができると考えられてきました。 この共食により神と人とが一体となることが、直会の根本的意義であるということができます。
今回の直会では、子宝を願う意味を持つ昆布、良いことが続きますようにという意味を込めたするめ、稲作文化を中心に発展した日本文化の象徴として神様に捧げるのに一番相応しいとされてるお神酒をお渡しします。

御朱印

神社で神様にお参りした証としていただくものを御朱印と言います。今回150周年を記念して特別に作られたもので、切り絵御朱印をご用意。
切り絵には神社の社紋である梅が散りばめられ、台紙の金紙には利家公が愛用した勝兜がデザインされています。

宝物
「優曇華の図格子天井絵」

ご祈祷を待つ間は上を見上げてみましょう。素敵な天井絵を楽しむことができます。お花は優曇華(うどんげ)というお花です。
優曇華とはインドの空想上の植物で(実在する花もある)その花は3000年に1度咲くと言われ、めったにない喜ばしいことの例えとして使われています。
この花を描いた天井絵は尾山神社が建てられる前、江戸時代に建てられていた金谷御殿の格天井の天井絵として使われ、尾山神社創建時にその格天井が移築されました。その2年後建てられた神門の扉や創建時にはあった屋根に敷き詰めたタイルにもこの優曇華の花が描かれていました。

宝物
「薄金黒塗栄螺形兜」

尾山神社に収められている宝物の1つ。その名の通り栄螺の形を模した兜。
加賀藩藩主前田利常公が夢の中で作成するよう告げられた兜を加賀藩士の平士由比勘兵衛に命じて調整させた。この兜は由比家で保管され、藩主の代替わりの折に由比家が金沢城に持参し藩主が被った兜です。